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【意識調査】働くシニア世代の本音、"人生100年時代"に「どんより」印象7割超え、レポート全文無料公開

組織・人材開発支援事業を手掛けるリ・カレント株式会社は2025年9月、東京都の働く50代~70代就業者400人を対象に、「人生100年時代」への感じ方、会社からの支援の有無・働くことへの価値観など、シニア活躍の実状と本音に関する調査を行いました。


人生100年時代と聞き「どんよりする」とした回答が7割を超えました。

その他、勤め先の支援施策実施状況について「わからない」が7割となり、ロールモデルについても「いない」「考えたことがない」が合わせて8割を超えるなど、働くビジョンを持てず・十分な支援が届かず苦しむシニア社員の本音が明らかとなる内容になりました。

働くシニア社員の本音調査2025サマリー

  1. 人生100年時代と聞き「どんより」感覚が75.4%

  2. 勤め先のシニア支援施策の実施有無「わからない」7割

  3. ストレス要因1位「体力がない」、2位「人間関係」、3位「給与収入」

  4. シニア社員のロールモデル「いない」43.1%、「考えたことがない」42.4%、「いる」1割程度にとどまる

  5. シニア社員の学習実践、「特にしなかった」84.7%

    <クロス集計結果>

  6. ロールモデルを持つシニア社員は幸福度が高い傾向に

  7. 学習実践するシニア社員は人生100年時代「わくわく」する傾向に

人生100年時代と聞き「どんより」感覚が75.4%
勤め先のシニア支援施策の実施有無「わからない」7割に

働く50代~70代を対象に、勤め先でのシニア社員支援施策の実施状況や、人生100年時代と聞いてどう感じるかなどを聞きました。

施策実施状況では、実施されているかどうか「わからない」が73.5%と全体の7割以上となりました。

また、「人生100年時代」への印象では、75.4%とこちらでも全体の7割超が「どんよりする」とマイナス印象を回答し、「ワクワクする」と肯定した人は3割以下となりました。

ストレス要因1位「体力がない」2位「人間関係」3位「給与収入」
シニア社員のロールモデル「いない」43.1%、「考えたことがない」42.4%、「いる」1割程度にとどまる

働くシニア社員を対象に、働く中で感じるストレス要因について聞くと、「体力がない・足りないと感じること」(39.6%)が1位となりました。続いて、「職場の人間関係が好ましくない」(36.7%)、「人生の先行きが見えない」(29.5%)などが選ばれました。

また、回答者自身よりも年上で「ああいう人に/こんな風になりたい」というイメージ(ロールモデル/パーツモデル)が思い当たるかを聞いたところ、「いない」「考えたことがないのでわからない」が合わせて8割を超えました。

シニア社員の学習実践、「特にしなかった」84.7%

仕事に役立てることを目的とした学習の有無を聞くと、「特にしなかった」が84.7%と最も多く回答されました。

ロールモデルを持つシニア社員は幸福度が高い傾向に
学習実践するシニア社員は人生100年時代「わくわく」する傾向に

今回の調査で得られた回答をクロス集計し、より詳しく調べたところ、

働く中で感じる幸福感と、ロールモデルの所持に相関関係が見られました。ロールモデル「いる・ある」と答えた回答者は、幸福感についても「非常に幸福感がある」「やや幸福感がある」と回答する傾向がありました。

また、学習実践と、人生100年時代への印象にも関係性が見られました。

学習内容を「実践している」とした回答者は、人生100年時代についてもワクワクしている傾向がありました。

調査を受けて:シニア活躍専門コンサルタントの考察

「人生100年時代」という概念が一般に語られるようになった昨今、

今回の調査では、そのように伸長する新時代のキャリアにある、シニア労働者の本音を明らかにしました。

超高齢化社会や人手不足がどの企業にとっても喫緊の課題となり、

改定高年齢者雇用安定法の交付といった法改正による追い風も受けて、「シニア活躍」は企業経営における注目トピックです。

伴って、企業におけるシニア活躍を目的とした各種人事施策は一般的なものとなりつつあります。

しかし、シニア当事者を対象とした今回の調査では、

7割を超える回答者が、勤め先での支援施策実態について「(実施されているかどうか)わからない」としています。

また、人生100年時代という考え方への印象を聞く設問では「どんよりする」とマイナスイメージの回答が75.4%とこちらも7割を超えており、「わくわくする」とポジティブな印象の回答は3割未満となりました。

その他、ロールモデルの有無、学習実践の有無などについても、「実行したことがない」「考えたことがない」といった回答が集まりました。

シニア労働者向けの施策が広まりつつあるとはいえ、まだまだ当事者に「届いていない」実態。

また、企業の人事制度は、あくまで働き盛りの若手~中堅社員に向けて設計されているものが前提となっています。

勤務時間や勤務形態が、自身の健康や家族の介護に不安のあるシニア世代には適していない場合が多くあります。

(今回の調査でも、働く中で感じるストレス要因のトップには「体力がない」が選ばれました)

今回の調査では、そうした歪みの中で、「この先どうなってゆきたいか・自分はどうありたいか」が不明瞭なまま働き続け、孤独感や「どんより」した先行きの見えなさに苦しむシニア当事者の姿が明らかとなりました。

一方、全体の中では数少ない、「わくわく」を感じながら過ごす人、幸福感を持って働くシニア社員には、「学習に取り組んでいること」「ロールモデルを持っていること」などとの相関関係がみられます。

シニア世代が活き活きと幸福感を持って働くためには、どのように働き続けていきたいか・どんな人のようになりたいかといった「軸づくり」、不安や孤立に追い込まれないための学習習慣づくりといった支援が必要といえるでしょう。

調査概要

調査対象:東京都、50代~70代の就業者400名
調査期間: 2025年9月下旬
調査方法:選択回答及び自由回答式インターネット調査

※構成比の数値は、四捨五入のため 100%にならないことがあります。
※実際の人口構成に合わせるために、回収サンプルに重みづけを行っています(ウェイトバック集計)
※非有効回答を含まないグラフもあります。
※調査全文・各設問詳細は以下資料よりご覧いただけます。

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